奥日野の動植物


早春、冬枯れの景色の中に、こころ温もる桜色

川下から順々に開花。

日野川沿い各所にはたくさんの桜が植えられていて、3月も下旬になると川下から順々に開花していく桜の花を見ることができます。

江府町の佐川周辺から日野町舟場の岸辺、根雨の塔ノ峰、黒坂周辺、そして生山の町中には趣深い古木が花を咲かせます。

その他江府町では笠良原や俣野小学校周辺、根雨の町中にもたくさんの桜が見られ、冬の寒さに悴んでいた気持ちを、ほっと解き放してくれるかのようです。



ミチノクフクジュソウ

3月下旬頃、日野町中菅に花咲く希少植物

日本国内で”フクジュソウ”と呼ばれている種は4種あり、ミチノクフクジュソウはその中の1種。東北地方から九州まで分布し、鳥取県内では県西部にわずかに自生地がありますが、生育個体数が少なく、鳥取県では「絶滅危惧Ⅰ類」とされ、2022年に「特定希少野生動植物」に指定されました。

日野町内では、黒坂から滝山公園へと向かう途中、中菅集落内に群生を見ることができ、地元の有志によって熱心にその保全活動がされています。3月の終わり頃、鮮やかな黄色の花をつけ、訪れた人の心を和ませます。

 



春から初夏にかけて、可憐に咲く野辺の花たち

●日野町、滝山公園のミヤマツツジ

●江府町、毛無山のカタクリの花

桜の開花が終わると草木が芽吹き始め、さまざまな花がこの時とばかり咲き始めます。

4月末頃には日野町中菅「滝山公園」のミツバツツジが満開となり、全山ピンク色に染まります。奥日野五山、毛無山(江府町)と船通山(日南町)の山頂付近には艶やかな薄紫のカタクリの花が。山々にはフジの花が一斉に咲きます。

また野辺にはイカリソウやショウジョウバカマといった小さな草花が咲きほこります。



6月中旬から7月にかけて、乱舞する無数の蛍

6月の中旬ともなると、夜8時頃から、日野川沿いや谷間にゲンジボタルが光り始めます。ゲンジボタルはゆっくりとした間合いをとりながら、長い光跡を引いて飛び、パートナーを探します。

ゲンジボタルがカワニナなど水中に生息する貝類を食べて生きるのに対して、山の斜面などで光るのがヒメボタルです。その名の通りとても小さく、また光り方も早いテンポでピカピカピカ・・・と瞬きます。オスは飛びながら光ってメスを探しますが、メスは飛ぶことができず、草木の中で光ります。無数の光がシンクロして瞬く様を見ていると、その生命の営みの不思議を感じずにはいられません。

江府町ではせせらぎ公園から奥大山にかけて、日野町ではゲンジは舟場あたり、ヒメは安原集落上あたり、日南町では福万来(ふくまき)に向けてシャトルバスの運行なども行われています。



11月〜深まる秋、色鮮やかな紅葉

朝晩の寒さが少しずつ身に堪えるようになり、11月ともなると日野川下流〜麓の方から木々の紅葉が一挙に進みます。

●日野町ではまず、滝山公園のイロハモミジが色づき始め、鵜の池周辺をはじめそこここで赤や黄色が濃くなっていきます。

紅葉は次第に日野川上流へと移っていって、●日南町の菅沢ダム周辺、そして旧日野上小学校の校庭に立つ一本イチョウが黄金色に輝き始めます。ここにはシーズンともなるとシャトルバスが運行され、毎年多くの来客で賑わいます。

●江府町、奥大山の広大なブナ林は11月の初めから少しずつ色づき始め、11月中旬に見頃のピークを迎えて、こちらも多くの人々で賑わいます。

これら各地の紅葉スポットでは、見頃に合わせてさまざまなイベントも開催され、日野郡全域で各種イベント情報を網羅して「日野軍★秋の陣」として展開しています。

 



日野川の岸辺に集うオシドリや野鳥たち

10月の終わり頃から日野町根雨の日野川の岸辺にオシドリが飛来し始め、その数はピーク時には1000羽を数えます。11月の初めに「オシドリ観察小屋」が開かれ、3月までの間、ここから望遠鏡を使ってすぐ間近に色鮮やかなオシドリを観察できます。

朝方(夜明けから午前8時ごろ)と夕方(午後4時ごろから日暮れ)が間近に観察できる時間帯です。

休館日/第2・第4水曜日、12月31日、1月1日

開館時間/午前7時から午後5時まで

入館料/一般300円(18歳以下無料)

※15名以上の団体は150円。年間パスポート(1,500円)あり

※写真撮影は可能ですが、フラッシュは使用しないでください。

※天候や天敵襲来等により、オシドリがいないこともありますのでご了承ください。

 


その他の野鳥観察

秋から春まで日野川の岸辺に集うオシドリの他に、地域内ではさまざまな野鳥を観察することもできます。

アカゲラ、エナガ、キジ、キビタキ、ジョウビタキ、ダイサギ、ヒレンジャク、ミサゴ、メジロ、ルリビタキなどなど、よく見かける鳥や滅多に見られない鳥など、注意して観察してみたらどうでしょう。野鳥の写真を集めたギャラリーもご覧ください!