安綱ゆかりの地 ①日南町阿毘縁大原〜笠木大原〜花口大原

概要 

当地は伯耆国の中でも、品質や量において屈指のたたらの産地、その中心に位置します。周辺には印賀や奥出雲の大呂があり、三種の神器のひとつ「天叢雲剣(あめのむらくものつるぎ=草薙剣)出顕の地、船通山の直下にあります。

かつて鍛冶場であったと思われる「屋敷跡」や刀鍛冶が信仰の対象としていたとされる「山伏塚」といった伝承の場所があり、昭和初期に取材された文書の中に「むかし安綱という刀鍛冶が居住し、これはこの大原の地から出た山伏で、大山〜船通山を1日で往復した」などとする言い伝えを老婆が語ったと記されています。これらのことから、「安綱」を名乗ったとされる何人かの鍛冶のうち、初期において当地で作刀とたたら製鉄を行っていた山伏集団(安綱はその棟梁)が、時代が下るに従って下流へと下り、作刀に専念するようになったのではないか?などなどの想像ができます。

このような推論のもと作成した、電子紙芝居『伯耆安綱伝』をご参照ください。

 

●2018年に開催した「げな談義」の資料をとりあえず添付しておきます。詳細は順次追って記事をアップします。